.口腔ケア
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Wallenberg症候群における摂食嚥下リハビリテーション
Wallenberg症候群の場合、患側の咽喉頭麻痺が出現しますが、食道入口部開大不全は患側、健側、両側のいずれかに出現するとされています。
Wallenberg症候群の典型的なものは患側に開大不全を認めることが多いとされています。
VE所見では、嚥下反射の減弱も見られますが、むしろ食道入口部開大不全による通過障害が認められます。
一般に健側に開大を認めれば、患側に回旋することで通過障害が改善しますが、患側に開大を認めれば健側に回旋することで通過障害が改善します。
まず、患側、健側どちらに回旋することで通過障害が改善するか確認して頂ければと思います。両側とも改善が認められない場合は両側の食道入口開大不全があるのかもしれません。
姿勢調整では、一側嚥下が適応に思われます。
健側に開大を認める場合は、健側傾斜姿勢を取り、患側に頚部回旋姿勢を追加します。(患側から食事介助)
患側に開大を認める場合は、健側傾斜姿勢を取り、健側に頚部回旋姿勢を追加します。(健側から食事介助)
また通過障害に見合った一口量に減らすと、喀出の頻度は減るかもしれません。
その先は、バルーン法、ボツリヌス毒素注入療法などが適応になると思われます。