こんにちは。
私たちは、八王子の川口町にある原田歯科です。
原田歯科のホームページご訪問ありがとうございます。
当院は、地域における障がいや多様性を持つ方の歯科におけるバリアフリーとノーマライゼーションを目指しています。
知的障害、認知症などにより治療への理解、協力が得られない、自閉スペクトラム症などによる感覚過敏、脳性麻痺やパーキンソン病などによる不随意運動、脳血管障害、筋ジストロフィーなどにより姿勢の保持が困難など多種多様な理由により歯科治療が困難な方は人口の数%にのぼります。
現在、ご自分が健常でも将来病気や事故で障がいを抱えることもありますし、お子さんやお孫さんが障がいや多様性をもって生を享けてくることもあります。
障がいや多様性を支える社会的なシステムがないと、ご本人はもちろん家族は安心して生きていけません。
障がいや多様性を持つ方の歯科治療(スペシャルニーズ歯科)を提供するためには、特別な設備や器具、専門的な技能を持つ歯科医師、歯科衛生士など多くの人手、鎮静や全身麻酔ができる設備、歯科麻酔医が必要になります。
障がい、多様性をお持ちでも健常者と同じように歯科治療が受けられる歯科医院を、通院しやすい地域につくることを目標に原田歯科を運営してきました。
幸いなことに、この趣旨に賛同していただける歯科医師、歯科麻酔医、歯科衛生士、スタッフの方々に恵まれ現在に至っています。
原田歯科では、
外来の健常者の患者様の歯科診療はもちろん、
1)歯科治療にバリアのある以下の患者様の歯科治療
①知的障害
②自閉スペクトラム症
③脳性まひ
④ダウン症などの症候群
⑤精神障害
⑥身体障害
⑦全身的な配慮、管理が必要な有病者
⑧異常絞扼反射のため著しく歯科治療が困難な方
⑨限局性恐怖症のため著しく歯科治療が困難な方
⑩障がいにより歯科治療を受けるのが困難な方
2)障がいのために意識下で歯科治療を受けることが困難な患者様の鎮静や全身麻酔などの麻酔管理下での歯科治療
3)重度の認知症、知的障害などの患者様に対する訪問歯科診療
4)経口摂取困難もしくは胃瘻など経管栄養で誤嚥性肺炎のリスクが高い患者様の口腔ケア
5)嚥下内視鏡検査(VE)による摂食嚥下機能評価、摂食嚥下リハビリテーション指導
6)外来で可能な口腔外科手術、歯科インプラント
7)CADCAMによるメタルフリー歯冠修復(保険診療)
8)歯質削除量の少ない接着性ブリッジ(保険診療)
などいろいろな歯科診療を行っています。
常に過酷な状況下での歯科治療の技術を磨き、必要な設備の増強に努めています。
私たちは、「ゆりかごから墓場まで安心してかかれる歯科医院」として、患者様と7つのお約束をし、また独自の診療サービスを行っています。
障がいのある方に安心、安全に歯科医療を提供できる地域の歯科医院のプロトタイプを模索し、より良い形を求めて試行錯誤を繰り返しています。
「原田歯科」が多少なりとも皆様のお役に立てればと思います。
ぜひ、このホームページをご覧になってください。
休診日は、オレンジ色です
クレジットカード・電子マネー対応
クレジットカード及び電子マネー、QRコード決済が可能です。
保険治療、自費治療、物品購入等すべての支払いにご利用いただけます。
採用情報
原田歯科医院7つのお約束
- 1
- 正確な診断、適切診療を心がけています。
- 2
- 痛みの少ない治療、親身な対応を心がけています。
- 3
- 患者さんが、常に、ご自身が行われている治療の目的、内容が理解できるように、説明いたします。
- 4
- 治療する事によるメリットだけではなく、デメリットもお話しします。
- 5
- 長期的な予後を考えた治療を重視していきます。
- 6
- 自由診療は、適正な価格で行い、無理に進めません。
- 7
- 治療の予後が、芳しくないときでも、誠意ある対応をしていきます。
更新履歴
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- ■ 大阪・淀川区、堺市における死亡事故について
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昨年7月、大阪・堺市堺区の「堺市重度障害者歯科診療所」にて全身麻酔で抜歯手術の際、当時17才の男性が死亡した事故がありました。今年5月、大阪・淀川区の障害者支援施設で、60才台の男性が歯科治療の際に職員5名が体動を抑制するために抑えた際、急性呼吸障害などで死亡した事故がありました。
亡くなられた患者様には謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
これらの記事で、不安になられた患者様、ご家族も多くいらしたと思います。
原田歯科では、安全に配慮して障害のある方の歯科治療に関しては、以下の通り対応しています。
現在、日帰り全身麻酔に関しては、経験豊富な日本歯科麻酔学会専門医、認定医の2名体制で行い、マルチガスユニットを搭載したモニター、BISモニター、カプノメーター、筋弛緩モニター、AED、除細動器(非同期および同期式除細動、経皮ペーシング機能有)などの設備を整え、安全に十分配慮して対応しています。
抑制下での歯科治療に関しては、院内や大規模な障害者施設の訪問診療においては、レストレイナー、開口器などの器具を持ち込み、歯科医師、歯科衛生士の必要十分な人員の配置のもとに行い、抑制具なしの抑制は行いません。
抑制具の使用の際には、使用同意書を頂いたうえで、極力、痛みのない、短時間での治療を心がけています。居宅、小規模なグループホーム等の施設の訪問診療においては、抑制具の持ち込みが困難なことが多いため、抑制が必要な患者様におきましては原田歯科に来院していただき、対応するようにしています。
抑制が困難、もしくは同意が得られない患者様に関しましては、鎮静、全身麻酔での歯科治療を提案しています。
全身麻酔に関しては、当院で対応可能な日帰り全身麻酔は対応できますが、困難な患者様においては入院設備のある適切な施設を紹介しています。上記の対応によって、すべての事故が防げる担保とはなりえませんが、対応するスタッフが敏感に危険を予測し臨機応変な対応ができるよう今後もトレーニングを積んでいきたいと考えています。
ご理解のほどよろしくお願いします。
2024年10月06日更新
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- ■ 静脈内鎮静法についてのお知らせ
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現在、保険診療で静脈内鎮静法の取り扱いを削減、停止する施設が増えています。
東京都では、静脈麻酔、静脈内鎮静法、全身麻酔下の歯科治療を保険診療で行う地域の歯科医院はほぼ当院だけになってしまいました。そのため、需要と供給のバランスが大きく崩れていて、まずは健常者の新患の患者様の受け入れが困難になっています。
静脈内鎮静法を取り巻く診療報酬の環境が変わらない限り、この状況は続くと思われます。鎮静は、知的障害、自閉症の方をはじめ、障がい者の歯科治療では当たり前に行う麻酔管理です。
障がい者の権利云々が叫ばれている現在、この現状は残念です。
歯科疾患の重篤化を危惧します。緊急性が高い患者様でも、短期間で対応が困難な状況です。
意識下で歯科治療が困難な患者様に置かれましては、急性症状がなくとも意識下での診察を受けていただき、治療の緊急性が特に高い部位に関しては、計画的に静脈内鎮静法下で治療を受けていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
2024年07月14日更新
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- ■ 保険診療でのCAD/CAM冠の適応が広がりました。
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令和6年6月の保険診療改定により、ブリッジや連結冠を除くほぼすべての歯にCAD/CAM冠が適応になりました。
ブラキシズムなどによりCAD/CAM冠をお勧めできない症例もございますので、担当の歯科医師とご相談ください。保険適応のCADCAM冠は、型どりをし口腔外で削った歯の状態をスキャンして、コンピューターがかぶせものを設計、その3次元データをミリングマシンに転送し、既製硬質のレジンブロックを削りだしてしまうことにより作成されるかぶせもののことです。
2024年06月13日更新
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- ■ ASD(自閉性スペクトラム症)の小児の歯科治療について
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歯科治療が最も困難とされるASDの小児の歯科治療の話です。
歯科治療のために鎮静や全身麻酔が必要なお子様も少なくありません。記事リンク先
ASD(自閉性スペクトラム症)の小児の歯科治療の実際
2024年04月06日更新
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- ■ 2024年日曜診療について
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2024年より日曜診療は、日曜日に祝日が重なることによる休診でご迷惑をかけないように、月2回(第1,3日曜日もしくは第2,4日曜日)
行うことにいたしました。
日曜診療日は、原田歯科カレンダーでご確認ください。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
2023年12月24日更新