当院では、以下の施設基準に適合し、東京社会保険事務局に届出、受理されています。
基本診療料に係るもの
歯科点数票の初診料の注1に規定する施設基準
歯科疾患管理料 総合医療管理加算
歯科疾患在宅療養管理料 総合医療管理加算
歯科治療時医療管理料
在宅患者歯科治療時医療管理料
口腔粘膜処置
レーザー機器加算
電子化加算
歯科外来診療環境体制加算1
明細発行等体制加算
特掲診療料に係るもの
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所
在宅療養支援歯科診療所1
歯周組織再生誘導手術
歯科治療総合医療管理料
在宅歯科治療総合医療管理料
歯科口腔リハビリテーション料2
CAD/CAM冠
クラウン、ブリッジ維持管理料
酸素の購入価格
歯科診療特別対応連携加算
再生医療等安全確保法に係るもの
再生医療等安全確保法に係る特定細胞加工物製造の届出、再生医療等提供計画の提出および関連書類の作製
今まで、歯科は、「痛くなったら行く」という方が多いのではないでしょうか?
そのようなかかり方では、おそらく歯を失うことを防ぐことはできません。
歯の治療はきちんとしているのに、どんどん歯がなくなっていく。
削っては、つめて、腫れては抜いての、連続。
歯がなくなるまで、延々と続く治療。
入れ歯になっても痛くてかめない。
歯科にかかる時間、費用、ストレスも馬鹿になりません。
虫歯や歯周病は、適切なホームケアと定期的な検診で、進行を予防できる疾患です。
がんをはじめとする粘膜疾患、顎の骨の中の病気、顎関節の異常なども早期に発見できます。
定期的に歯科を検診を受けている人たちは、そうでない人に比べ残存している歯の数が有意に多いことがわかっています。
定期的な検診は、早期発見、早期治療のためにするのではありません。 適切な時期に、適切な治療をするために行います。
1)虫歯は進行するものと、そうでないものがあります。進行しないものを治療することは、慎重であるべきです。 治療をすることで、虫歯はなくなりますが、その歯は、より虫歯になりやすくなります。
2)歯周病は、現在では中程度のものまでは、治療により進行を止められます。ただし、重度になるまで、ほとんど自覚症状がありません。
3)虫歯や歯周病は、食習慣の改善、正しい口腔ケアの習得で、進行のスピードをとても遅くできます。
4)口腔内のがん、のう胞などの病気は、かなり進行しても痛みを伴いません。
5)定期的にご自分の口腔内の問題点を把握できます。
当院では、患者様それぞれに適切な検診の内容、間隔を考えています。
治療が終わった方、最近歯科にかかっていないと思われる方は、ぜひ定期的な歯科検診をご利用ください。
原田歯科では、患者様により正確な診断、治療を提供できるよう、歯科用CTを導入しています。
顎骨内の病変、インプラント治療、外科、歯周病治療などにおいて、今まで2次元的な画像診断では不可能であった、3次元画像によるレベルの高い診断、治療が当院でリアルタイムで可能です。さまざまな歯科治療に対して強力なアイテムになります。
CT撮影、診断の費用は大半が保険診療適応ですが、保険適応外の費用はプライスリストをご覧ください。
原田歯科では、インプラント治療は患者様に提供できる医療サービスのひとつ、という位置づけです。原田歯科のコンセプトは、「ゆりかごから、墓場まで」ですので、あらゆる年齢層、さまざまな障害、背景をお持ちの患者様の歯科的な問題は、ひとつのテクニックで解決できることはないと思っています。
最近は、歯科インプラント治療は一般的な治療となり、ほとんどの歯科医院で行われるようになってきました。そのため、今後も日本人の口腔内に当たり前のように多くの歯科インプラントが埋入されることでしょう。
原田歯科では、重度の認知症の患者様の訪問診療を行っていますが、その臨床では認知症がすすみ、歯科治療や口腔ケアに対する拒否が強くなり、口腔の衛生状態が不良になる患者様が多く見られます。
その結果、齲蝕(むし歯)や歯周病で口腔崩壊を起こしていきますが、インプラントのみが孤立し、口腔ケアの邪魔になったり、感染や咬傷の原因になってしまった症例を少なからず見てきました。
その時点になると、認知症がすすみ歯科治療が通法では非常に難しく、口腔内の構造を変えることができなくなっています。
日本人の寿命は延び続けています。今後は、「墓場まで」を見据えた歯科インプラント治療のあり方がますます重視されてくると思います。
多くの先進国で、歯科治療は自費治療、もしくは自己負担割合の高い社会保険診療で行われています。いずれの国でも、歯科治療費は安価ではありません。
そのため、口腔ケアを日ごろから行い、定期的に歯科を受診して歯を大切にする方と口腔ケアをする習慣がなく、歯科疾患が多発すると歯科治療を受けずに放置する方の2極化が起こります。
英国の友人は、普段からもよく歯の手入れはしていますが、歯科治療は治療費の安いタイで行っています。旅費を差し引いてもタイで治療を受けたほうがずいぶん費用が安く済むということでした。
日本では、幸い基本的な歯科治療は、社会保険で賄うことができます。自己負担割合も3割以下と国際標準から見ても非常に低く抑えられています。逆に残りは患者様が普段収めている社会保険料や公費で賄われているわけですので、その支払い側は、限られた財源の中でやりくりしていかなければなりません。
そのために、日本では歯科医療費は国際水準の1/10から1/4程度に抑えられています。しかし、日本の物価水準は他の国に比べ1/10から1/4程度ということはありません。当然のことながら、採算割れを起こしている治療もあるでしょう。
こういった採算割れするような治療単価の設定が、安価ではあるが、ラフな保険保険を蔓延させてきました。 歯科医療の質を著しく低くしています。歯科医師、患者様双方にとって不幸なことです。
また、保険診療に見切りをつけ、自費治療にシフトして行く、もしくは採算割れする患者層の受け入れを避けるなど社会保険の理念である相互扶助と逆の流れも見られます。
もうひとつの問題は、行政が歯科の疾病構造をあまり理解していないことです。
歯科の疾患を減らすのに一番効果的なことは、予防的なアプローチと、それを支える専門的なサポートです。
そこで、フォローできないものを治療するという考え方です。
そして、治療が終わったら、予防的なアプローチと、それを支える専門的なサポートに戻っていきます。
それが限られた医療費を有効に使う一つの手段だと思います。
予防の概念がなく、治療をすることしか評価しない現行の保険制度の行く末には、何があるかよく考えれば分かると思います。
日本の保険制度は、保険証1枚で、気軽に医療にアクセスできる点では、とても優れている制度です。ただ、人口構成や疾病構造の変化などにより制度設計は、そろそろ見直しが必要だと思います。