氏名 | 原田 達也 |
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略歴 | 平成元年 |
診療分野 | ①一般的な歯科治療全般、高速歯科治療 ⑦デジタル歯冠修復 |
原田歯科のサイトご訪問ありがとうございます。
院長の原田達也です。
当院は、平成6年に開設し、地域の皆様、患者の皆様に育てられてきた院です。
自分は、今まで病気、怪我、不慮の事故などで、さまざまな医師、歯科医師の治療を受けてきました。
その中で、患者としての自分の立場から、「この先生に診てもらって、良かった」と思う医師、歯科医の診療スタイルをお手本とし、それに自分の個性を織り交ぜて(最近は、こちらのほうが、強く出ているように思いますが)現在の自分の診療スタイルができています。
そして、そのとき自分がどんな風に治療を受けたかったか、振り返ることにしています。
当院では、患者様の希望を聞き、きちんと検査をして、現状を十分説明し、患者様と一緒に、治療の方針を決めていくようにしています。
患者様には、納得の上で治療を受けていただきたいと思います。
そこまで行けば、あとは正確に診断のもと、適切な診療をするだけです。
もちろん、極力、痛みがないように注意を払っていますが、不安や、恐怖心が強い、意思疎通の困難、不随意の体動の抑制が困難など様々な理由で意識下での治療が難しい患者様には、鎮静法、全身麻酔法、抑制法などから、適切なものを用いて治療に導入していきます。
当院は、障害をお持ちの方、高齢の患者様の割合が高い歯科医院です。
そのため、体が不自由な方、ハンディキャップのある方に合わせて院内環境を整えてきました。
たとえば、足の不自由な方のために、エレベーターを設置、土足にしています。
また、車椅子ごと診療室に入り、その状態での治療もできます。
寝たきりなどで、通院することが難しい方は、訪問診療で対応しています。
往診用のレントゲン、治療ユニットなども完備しており、ほぼ通常の歯科治療はベッドサイドでできるようにしてあります。
2F診療室は、半個室、3F診療室は個室にしてあり、プライバシーに配慮してあります。
これらは、開院当初にはなかったものですが、患者様の要望や診療スタイルに合わせて、少しずつ改装してきました。
2017年夏に障がい者、有病者の診療機能を最適化するため、以下のような大規模な改修工事を行いました。
①ノーマライゼーション推進のため、全フロアのバリアフリー化
②多目的トイレ(車いす対応、ベビーシート、オストメイト対応)の設置
③鎮静、全身麻酔のための設備、人的増強。
④全フロア監視カメラ、院内PHSによる院内見守り機能の強化
⑤受付常時2名体制による特別な配慮の提供能力の向上
⑥院内物品輸送の自動化
⑦院内バックヤードスペースのの増強
⑧災害時など非常用発電設備の増強
その後、今後の障がい者歯科医療を志す歯科医師のために、
実力のある日本障害者歯科学会及び日本歯科麻酔学会指導医にご指導して頂けることになりました。
また、障がい者、有病者の方の定期的な口腔メンテナンスの重要性を鑑み、経験豊富なスキルの高い歯科衛生士の人的増強を行いました。
口腔メンテナンスを継続することで、すべての患者において歯科疾患の重症化予防が明らかに認められます。
また、口腔清掃を徹底することで、歯科的な問題のみならず、高齢化に伴う摂食嚥下機能の低下、それに続く誤嚥性肺炎などの発生頻度を抑制することがわかっています。
その後、日本障害者歯科学会臨床経験施設、日本歯科麻酔学会準研修機関の認定を受け、現在に至っています。
診療内容に関しては、やはりかかりつけ歯科医ですので、一般的な歯科治療を適切に行う事が一番大切なことだと思っております。
当院は、健常者の方の診療ももちろん行っていますが、施設の性格上、歯科治療にバリアのある有病者、障がい者の方を積極的に受け入れています。
正しい診断、適切な治療のため、歯科的な検査に関しては、問診、視診から始まりCTなど「いまどこがどうなっているのか?」充分に客観的に説明ができるように様々な機器をそろえています。
また、障がいのある患者様においては、侵襲の大きい歯科治療、小手術、麻酔管理下での歯科治療などの前には、問診などによる全身状態の把握、処方されている薬のチェック、血圧、脈拍、心電図、血液検査などを行い、治療時にも患者様に負荷がかかり過ぎないように循環、呼吸のモニタリング、静脈内鎮静時には鎮静モニタなども使用して安全に治療を受けて頂けるように特に配慮しています。
様々な歯科受診困難者の患者様の歯科診療には、モニタリング、静脈内鎮静、静脈麻酔、全身麻酔などの麻酔管理がどうしても必要です。
幸いなことに現在、実力のある複数の歯科麻酔医が勤務しており、開業歯科医院としては非常に高いレベルの麻酔管理を行えるようになっています。
それ以外にも、インプラントや口腔外科小手術、保険診療で対応できない審美歯科治療、特殊な義歯作製などの自由診療も行っています。
なるべく患者様の選択肢を広くしておきたいと思っています。
当院で対応が困難な口腔外科疾患や他科の疾患が強く疑われる場合は、
東海大学付属八王子病院
東京医科大学八王子医療センター
東京都立多摩総合医療センター
東京医科歯科大学付属病院
地域の医科診療所
など患者様に最適と思われる医療機関に紹介しています。
歯科矯正に関しては、
地域の連携している矯正歯科専門診療所
などに紹介しています。
日常の診療で、特に力を入れていることは、「患者様に見せる治療」です。
すべての検査データ、レントゲンは当然のこと、必要があれば口腔カメラを使用して実際の状態を患者様にお見せしています。
経過がよいときだけでなく、悪いときも正直に現状をお見せし、説明しています。
それが、自分を信頼してきて頂いている患者様への責任だと思っています。
小児の治療に関しても、基本的に母子分離はしません。
横で、お子様を見守ってあげてください。
見ることで、リアルに現状がわかり、より患者様が積極的に治療にかかわっていただけると考えています。
最近は、定期的な検診の大切さをひしひしと感じています。
この地で開業して、もう30年近く経ちます。かなりがっちりと治療をしたのに、メンテナンスで通院しないために、数年後には、その痕跡すらわからないほど口腔内が崩壊してしまった患者様、逆に治療をしないという選択をしたことで、良好な経過をたどっている患者様などいろいろ考えさせられることが次から次へと出てきます。
単発の治療をやりっぱなしでは、長期的な結果がどっちに転ぶか、わからない危うさがあります。
そのためにも、定期的に診査をすることで少しずつ手を入れていくことは口腔内の崩壊を防ぐとても効果的な手法です。
また、口腔がんをはじめとする軟組織疾患の早期発見にも有効です。
自分もそうですが、患者様もだんだんと年を重ねてくると、がん、糖尿病、心疾患、膠原病などさまざまな疾患に罹り、さまざまな治療を受け、色々な薬を処方されてきます。当然亡くなる方もいるでしょう。高齢や肥満はそれだけでも有病者と認識すべき考えもあります。この世に生を受けたからには、いつか死は訪れます。当院の「ゆりかごから墓場まで」という言葉はそういった生を受けて死に至るまで時系列的に変化していく患者様に寄り添い、最適な歯科医療サービスを提供できるようにしたいという想いがあります。
歯科疾患の多くは、口腔がんなどを除き、直接的には生死にかかわるものではありません。
歯科医療は、おもに「食べる」という機能をお手伝いする「健やかに生きるための医療」です。
このことを肝に銘じ、さらに皆さんのお役に立てるよう、研修を積み重ね、診療のレベルを上げていきたいと思っています。
今後とも、当院をよろしくお願いいたします。
令和5年年吉日 院長 原田達也