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どうして歯をみがかないのに、虫歯にならない子供がいるのか?

もともとは、虫歯菌は、生後18ヶ月ころまでは、口腔内には、安定した状態で存在しません。周囲の大人から、スプーンなどの食器を介して、唾液などから感染した結果、3~4歳ごろまでには、お子様の口腔内に定着していきます。

虫歯ができやすいお子様は、虫歯が感染症であるという観点に立てば、周囲の大人から虫歯菌を感染させられたためにそうなってしまったともいえます。
甘いものが好きだからとか、歯をみがかないといったことは、あくまで環境的な因子にしか過ぎません。虫歯菌がない子供にとっては、その時点においては、それらは虫歯になる原因になりません。

また、多少虫歯菌がいても、虫歯菌に対する抗体を作る先天的な能力、唾液の量、虫歯菌によって作られた酸を中和する唾液の緩衝能などの宿主由来の問題や、食習慣などの生活習慣に由来する問題により、虫歯になりにくい場合があります。

お子様の虫歯のリスクを減らしたい場合は、日ごろの適切な歯みがきの習慣以外に、

① スプーンなど、食器の共用をしない。
② 周囲の大人が、歯科治療を受ける。
③ 砂糖類のだらだら摂取を避ける。
④ フッ素入り歯みがきの利用、正しい歯みがきの習慣
⑤ 歯科医院での定期的な検診と、フッ化物による予防管理
⑥ 虫歯の発生を抑制する成分(キシリトール、CPP-ACP、Pos-Caなど)を含む食品の摂取などがあげられると思います。

正しい歯みがきの習慣は、これから、生涯にわたって起こりうる、口腔内由来の細菌による、虫歯、歯周炎、肺炎、心内膜炎など様々な感染症の発症の可能性をより低くするために、身につけないといけないものであることは、間違いありません。

体力がある若いときは、口腔の健康状態はさほど全身に影響を及ぼすことは、少ないかもしれません。ただ、高齢者の場合、お口の中が清潔に保たれていることと、どの程度のものが咀嚼、嚥下できるかということが、その方の食事の内容、それに伴う活動性、全身の健康状態まで変えてしまいます。今は、若くとも、人は生きていれば、必ず老いていきます。

私も、訪問診療などを通じて、ご高齢の方を数多く診させていただいていますが、ものを食べるということは、生きていくうえで、最後の砦だと思います。