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金属アレルギーについて

金属アレルギーは、体に接触している金属がイオン化し、たんぱく質と結合することで抗原化し、それによってT細胞、マクロファージなどの免疫細胞が感作されることにより、サイトカインが産出され起こるアレルギーです。
このアレルギーは、反応が出るまでに24-48時間程度かかるため、遅延型アレルギーと呼ばれています。

金属アレルギーについては、今回は「金属アレルギーの治療の流れ」に絞っていきたいと思います。

ご本人が自分は金属アレルギーだと思っていても、他の原因でアレルギーが起こっているかもしれませんし、症状が似ている疾患なのかもしれません。

通常、アクセサリーなどでかぶれ易い方は、その可能性が強いため、歯科用の金属を試薬にしたパッチテストをします。2,3日すると反応が出てきますが、歯科でよく使われるパラジウムなどは、反応の出方が遅い場合があるので、7日間ぐらい経過を見る必要があります。
パッチテストは、汗をかきやすい夏場には不向きですし、入浴や運動の制限もあります。
単発で、はっきりしないこともあるので、複数回することが、すすめられます。

ちなみに、試薬としては、
銅、パラジウム、クロム、ニッケル、コバルト、水銀、スズ、金、白金、鉄、インジウム、イリジウム、モリブデン、銀、亜鉛、マンガン、チタン、アルミニウム、バナジウムなどの化合物を使用します。

実際は、水銀、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウムなどの金属が陽性の頻度が高いことが多いです。

そこで、陽性と判断された患者様には、実際お口に装着されている金属を少量削り取り、成分分析をして原因になっている歯を特定します。あとは、それを除去して経過を見ていきます。
この治療は、とにかく手間と労力がかかります。当院では、検査は東京医科歯科大学の歯科アレルギー科にお願いしていますが、半年待ちはざらです。それぐらい、患者さまの数に比べ、検査する歯科医の数が足りません。

その他にも、金属の土台や、レジンと言うプラスティックによるアレルギーもありますので、感作されている金属などによっては、お口の中の金属などをほとんどをはずして、感作されていない金属のみの合金、セラミックなどに置き換えたりする必要があることもあります。

保険の金属は、パラジウムが入っていますので、要注意ですし、歯科医療費の削減のあおりで、価格の安い再生金属がよく出回っていますが、それらも分析してみると添加物としてでしょうが、意外な金属が出ることがあります。

原因が、歯科の金属ではなく、ピアス、腕時計、指輪、ネックレスなどの装身具なことも多いようです。

ちなみに、これらの金属アレルギーにより、
接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、歯科金属疹、扁平苔癬、掌せき膿疱症、異汗性湿疹などが起こる可能性があるとされています。
これらの疾患に関しては、おもに皮膚科の担当医の先生との連携は欠かせません。