八王子にある歯医者さん 原田歯科医院

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モンスターマスコミ

NHKのニュースで、「機械は壊れ、人は間違う」という前提で、メーカーが商品開発をしているという報道をしていました。歯科医療の現場でも、「人は間違う」ことや「うまくいかない」ことは少なからずあります。それがより起こりにくくするために、さまざまなマニュアルを当院では作成しています。しかし、実際間違いが起きたら、どうするか?その間違いに関連した人を問答無用にやめさせるのでしょうか?謝罪や賠償、解雇、辞任したりするのは、問題を総括してからが筋だと思います。その上で、よりレベルの高いマニュアルを作成していきます。

どうも最近のマスコミの報道振りを見ていると、何か問題が起こると大騒ぎして、問題の所在がはっきりしなのに、当事者つぶしをしているかのようの思えることがしばしばです。こういうことをしているから、日本の首相がころころ辞任に追い込まれて、政策の一貫性が保たれないように思います。当事者つぶしがマスコミの役割でないはずですが、「騒げば勝ち」のような雰囲気になっていることはとても残念です。

また、ワイドショーなどで、コメントをする人ももう少し背景を勉強してから意見を発信してほしいと思います。医療の問題などぜんぜん現場の雰囲気がわかっていないのに、適当なことを言わないでほしいと思います。歯科的な問題に関してしか分かりませんが、あてはずれなコメントが多く、「えっ?」と思うことが多いのですが、その他の問題に関してもそうなのでしょうか?歯科医のワーキングプアーの問題でも、歯科医の数が多いからなどといっていたコメンテーターがいましたが、まったく違います。歯科の保険診療報酬が国際レベルから比較しても、格段に低く、たとえばアメリカと比較すると1/10程度の治療費しかありません。とにかく量をこなさないといけないシステムになっているのですが、平均よりも量をこなしすぎると集団的個別指導などという行政指導にかけられてしまいます。また、給付の範囲が中途半端だったり、ひとつの処置にべたべたと細かく点数を貼り付けるので、とにかく誤解を招きやすい。また、同じ処置や指導をしたときなどでも、月に何回までとか、何分以上とかで点数を変えるものですから、患者様はわけが分かりません。私たち歯科医でも、何でそうなのか納得できないのですから、当たり前です。明細書を出すと、患者様から質問攻め。このようなことが複合的に絡んで「ワーキングプア」なのは、歯科の世界では誰でも知ってる当たり前のことなのですが、テレビでそんな話聞いたことがありません。

また、以前知り合いにエレベーターの保守をしていた方がいました。シンドラー社のエレベーターの事故の時には、エレベーターの点検が不十分ということで連日のように報道されていましたが、彼曰く「いくら点検しても、分からないことはあるんだよね。」と話していたことを思い出しました。

テレビで弁解する機会のない人たちをコメントするときにはウィキペディアでも構わないので少しは勉強してほしいと思います。「人は間違う」という言葉は、私たちだけに向けるのではなく、自省の言葉としてほしいと思います。