3歳児検診で反対咬合を指摘されたが、どうすればよいか?
日本人は、骨格的に上顎に対して下顎が大きい方が多く、そのため反対咬合(下顎の歯並びのほうが、上顎のそれよりも外側にあること)の方が、白人などと比べ、頻度が多くなります。白人などは、日本人と逆に、上顎が大きい方が多く、骨格性の上顎前突が多いと言われます。 3歳時ごろは、ようやく乳歯が生えそろったころですが、この時点で前歯が反対咬合のお子様がちらほら出てきます。放置していても、成長とともに、反対咬合が解消することもあります。 反対咬合の子供は、上唇の筋肉が、上の前歯を押す力が強く、舌の位置は低位で、舌の筋肉が下の前歯を押す力が強いのか普通です。 そのために、上の歯は、中に押し込まれ、舌の歯は、前突してしまうのです。 そういった、反対咬合を助長する力を排除するマウスピースを装着すると、1年ぐらいの期間をめどに反対咬合が治ってきます。ムーシールドという既製のマウスピースがあり、それを主に、就寝時にはめてもらうと、効果が出てきます 以前からも、同じような装置はあったのですが、既製ではないため、価格が高く普及していませんでした。 ただし、ムーシールドを使用しても、骨格性の下顎の前突が著しい場合や、指しゃぶりや、舌や口唇の悪習癖がとれないと反対咬合が改善されないことがあります。また、きちんと指導されたとおり使用しないとそれなりの効果が当然のことながら出ません。 3歳のときに反対咬合のお子様のうち、6%程度しか、自然治癒がありません。 前歯のかみあわせが浅い反対咬合 |