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原田歯科医院

スペシャルニーズ歯科(障がい者歯科)・歯科訪問診療

ゆりかごから墓場まで、安心してかかれる歯科医療を提供します

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神経を取った歯は、長持ちしないのか?

通常、歯の神経を取るのは、虫歯が神経まで達している、など必要があるからそのようにしているのですが、以前は「歯が痛むのは困る。神経を取れば、痛くならないからとってくれ。」などという方(主に、歯の治療が大嫌いな方が多い)もいて、対応に苦慮したことももありました。

最近では、歯科に対する知識の向上などもあり、「なるべく神経を抜かないでください。」などと言われることがおおくなり、よい傾向だと思いますが、私たちの意向で神経を抜くぬかないを決めているわけではなく、きちんと検査、診断をして、やはり必要があるものは、神経を抜いておかないと、あとで不快症状が必発しますので、その辺はきちんとお話しないといけないと思います。

神経を抜いた歯は、虫歯を取ったり、神経を取るために歯をかなり削っているため、もともとのボリュームに比べ、かなり小さくなっています。
しかし、その歯には健全だったときと同じ力がかかりますので、かめる限界は、低くなっているはずです。そのため、自分の歯の残っている部分が少なすぎると、限界以上の力がかかり、歯が割れてしまったりすることが少なからずあります。
そうなると、大半は、抜歯になってしまいます。

特に、金属性の土台を接着性の低いセメントなどで装着すると、歯に応力がかかりやすく、破折の危険性が高まります。

また、歯の神経を取るという行為自体が実は教科書どおりに行っても、100%成功と言うことはないので、その行為自体にも数%のリスクは存在します。

そして、一番の問題は、たとえ虫歯に再度なっても痛まないと言うことです。

痛みは、不快なものですが、通常、異常を知らせるサインでもあります。痛みがないことで、歯に異常があることが気づきにくくなり、気づいたときには、広範な虫歯になっていて、抜歯になってしまうことがよくあります。

日本の保険治療の追跡調査では、神経を取って、かぶせた場合7年で再治療になっていると言う結果もあります。
神経をとった歯に再治療で多いのは、歯の神経の治療のやり直しと、抜歯です。

ではどうすればよいのでしょうか?やはり、一番大切なのは、日ごろの手入れはもちろんですが、年に最低一度は、精度の高い検診を受けることだと思います。

自分自身で、ご自身の口の中がどうなっているかは、正確にはわかりません。特に、症状がないと現症を過小評価しやすく、放置してしまい、予想外に大きな処置が必要になることが、多くあります。

また、逆に神経質な方だと、慢性の痛みを過大に評価して、いろいろ自分でその原因を決め付けてしまい、診断、治療ほまでも自分で決めて、「このように治療してください。」と言ってくる方も過去にはいました。
それが、実際と合致していればよいのですが、そうでない場合も多く、、そういう方の思い込みを打ち消すのは、大変なことがあります。

レントゲンや各種の検査をし、客観的に診査をしなければ、われわれもはっきりしたことはいえないのです。

口の中を診ただけでわかること、推測できることもありますが、それだけでは、治療をする根拠には不十分なことがあります。また、調べた結果原因がよくわからないと言うこともあります。そういうところは、経過を見つつ判断していくしかありません。

そして、きちんと診査をしたら、その時点で、本当に必要な治療のみを受けることが大切だと思います。
虫歯は、進行していくものと、そうでないものがありますので、(これを単発の診査で見極めるのは、とても難しい)定期的な検診で、前回よりも進行しているもののみを治療すべきです。
進行しないものを治療しても、意味がないですし、逆に治療することで、新たにトラブルを起こしやすい部位を作っているだけかもしれません。
過剰な治療は、二次的な虫歯を増やすだけです。

ただ、こういう診療のやり方は、定期的に検診を受けている患者様には有効ですが、痛い時しか来院しない患者様の場合は、われわれにはどうしようもなく、その患者様任せになるしかありません。

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