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治療紹介

原田歯科医院

スペシャルニーズ歯科(障がい者歯科)・歯科訪問診療

ゆりかごから墓場まで、安心してかかれる歯科医療を提供します

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何をしても、暴れる子供の治療はできるのか?

歯科治療は、子供だけではなく、大人でもいやなものでしょう。意識がある状態で、注射をされたり、歯を削られたり、一部の人を除いては、気持ちのよいものではありません。

子供の場合は、大人に比べ、あらゆる意味で素直なので、歯科の治療など不快なものに対しては拒否反応を示します。
ただ、その反応の仕方、程度はそれぞれですが、だいたい5歳ぐらいになるとよほど歯科でいやな思いをしていない限り、大半の子供は歯科の治療を受け入れてくれるようです。

上記の何をしても暴れる子供の治療はできるのかと言うことに関して言えば、私たちは、体重が80キロぐらいある障がい者の方の抑制治療などもできるのですから、当然できるに違いありません。
しかし、できるからと言ってどんどんやっているとおそらくその子供は、親の手を離れてしまえば、自分から歯科を受診することもなく、歯科恐怖症(dental phobia)になってしまうこともあるでしょう。

一生涯トータルで診ると、その子供にとって、一方的に無理やり治療をし続けることは、マイナスの結果にしかなりません。
そんなことをするならば、虫歯の進行止めなどを塗って、治療ができる年齢までまっていたほうがよいと思います。

通常、治療前にお子様と、保護者の方に虫歯の状況、治療法を説明し、子供に何をやるのか、器具を説明をしたり、行動変容療法などをまじえ、その子供がどの程度治療をうけいれられるか判断します。
ほとんど、母子分離はしていませんが、保護者の方が、子供が治療をスムーズにできないことに動揺して腹を立て怒ったり、逆に子供の甘えを必要以上に許容してしまう場合は、待合室で待機していただくことがあります。

当院では、それらのステップを経ても、なおかつ暴れる子供に関しては、次のように接することにしています。

①経過観察できるような虫歯は、進行止めなどの軽微な処置で済ませ、精神的な成長を待ちます。保護者の方に家庭での歯みがき、食事の取り方を工夫していただきます。

虫歯が多発している子供に特徴的なことは、
1)食後、特に寝る前に歯みがきの習慣がない。
2)食事やおやつの間隔が短い。いわゆるだらだら食い。
3)保護者に虫歯が多い
3)を除き、1)、2)は生活習慣に由来するものなので、なるべく年齢の低い時期に改善しておかないと、延々と虫歯になり続けますので、治療するよりも、これが一番大事なことです。

②現時点で本当に必要な治療は、保護者の協力の下、極力痛みがないように、また短時間、なるべく1回で治療が完結するように行います。その際、必要な抑制はしますが、常に子供をほめたり、励ましの声かけをして、治療ができたときの達成感を味あわせます。

保護者の方には、あらかじめどのようなスタイルで治療を行うかお話し、了解を得てから行います。治療の進め方に関しては、いくつかのパターンを提示しますので、その中から検討していきましょう。

当院では、事前にお子様に自分の虫歯の状態を口腔カメラなどを使い理解してもらい、どのようにに治療するか、保護者の方と一緒の状態で説明します。
そのまま、治療には入れそうな子供は、治療しますが、少し無理そうなお子様には、次回がんばるようにと、約束させ、当日は応急処置程度にとどめます。

事前に、なるべくご家庭でお子様とどうして治療が必要なのか、よく話し合っていただきたいと思います。

そのうえで、子供に何をやるのか、器具を説明をしたり、行動変容療法などをしながら、治療するのですが、やはりそれでも大暴れしてしまうお子様もいます。

その時点で、保護者の方にこのまま治療を進めてよいか確認します。

すでに、治療をしないという選択ができないほど、虫歯などがすすんでいたり、痛みが強いことがほとんどなので、大半の方はそのまま治療を進めていくことを希望されます。

そこまで、ひどくない場合は、可及的に治療をしていきます。

治療に関しては、痛みが少しでも感じそうな場合は、必ず麻酔をします。麻酔のやり方も、極力痛みを感じにくいように工夫して行っています。
痛みを感じなければ、次第に治療に協力的になる子供は多いと思います。

当院では、子供をほめたり、励ますことはありますが、基本的にしかることはありません。
暴れようとしても、無痛下で、しっかり抑制して、短時間で治療が終わるので、しかる必要がありません。そして、治療中、治療後は充分はげましの言葉をかけ、ほめるようにしています。

そうすると、抑制が、徐々に必要なくなるケースがほとんどですが、そうでない子供の場合、虫歯の進行を止めるような処置にとどめ、その子供の精神的な成長を待つこともあります。

大半の子供は、このようなやり方で、治療を進めていくことができていますが、年齢が低い頃は、本当に十人十色ですから、なるべく臨機応変に対応していくように心がけています。

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