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虫歯にならない方法

虫歯は、いくつかの要因が重なり合うことで起こります。なんとなく、我流で歯みがきをしているだけでは、その努力に見合った結果は得られないと思います。

①宿主の問題
これは、本人にはどうしようもないことが多いですが、

唾液の分泌量  
唾液が多いと、口の中に汚れがつきにくく、唾液中の抗菌物質によって細菌の数が増えにくい。
また、口の中のph(酸性度)を一定に保つ役割があります。

唾液の性状
唾液中に含まれるカルシウム量が多いと、初期虫歯の進行が抑えられやすくなります。(再石灰化の促進)
唾液に含まれる免疫グロブリン量が多いと、虫歯菌の抗体として働き、虫歯菌が増えるのを抑制します。

歯並びが悪い
食べ物の流れが滞りやすく、虫歯になりやすくなります。
しかし、これは治すことはできそうです。
②口腔内の細菌の量、細菌叢の偏り
虫歯菌は、いわゆる常在菌(健康な状態でも、ある程度は存在する菌)です。
これらの常在菌は、口腔内では、現在700種類程度存在することがわかっています。

それぞれの菌が、どのような役割をしているかは、わかっていませんが、健康な口腔では、それらの菌同士が、拮抗していて特定の菌が増え、暴走するのを抑えています。

これはあたかも、人間の社会と同じように、口腔内が自分たちの生存しやすいように、1つのコミュニティを形成しています。
しかし、これは特別なルールの下に形成されたものではなく、自然淘汰の結果として、できたものです。

宿主である私たちの食事の摂り方や、口腔内の清掃状況によって、その環境に適応しやすい特定の菌の割合が増え、それらが病原性を持つ場合、さまざまな病的な状態が出てきます。

たとえば、糖がリッチな環境では、糖をエサとするミュータンス菌、乳酸桿菌などが増えその代謝産物として、酸が発生し、虫歯を作ります。

③食事の摂り方、内容
ヒトがいて、虫歯菌がいても、口の中に糖がなければ、虫歯にはなりません。
糖が、虫歯菌に代謝されて、酸を発生し、歯が溶けてしまうことがいわゆる虫歯です。

ただし、糖をとらなくても、酸自体を取っていると(炭酸飲料、果物など)、歯が溶けてしまいますが、これは酸蝕症といいます。

ただ、現実問題として、糖(炭水化物)をとらないで生きていくことは不可能です。

こうなると、どうやっても、虫歯になってしまいそうですが、虫歯菌の酸の発生のタイミングと、唾液の分泌量に着目すると、虫歯になりやすい(進行しやすい)時間帯は、実は結構限られていることがわかります。

食事と摂ると、通常食後1時間ぐらいは、phが酸性に傾き、次第に唾液により、元に戻されていきます。

また、寝ているときは、唾液の分泌量が少なくなるため、菌の活動が活発になり、phが酸性に傾きます。

この、食後1時間と、寝ている間が虫歯のゴールデンタイムです。この時間帯を何とかできれば、虫歯にならなくて済みそうです。

このことから、

1)虫歯になりやすい時間帯を少なくする。
寝る時間は減らせませんが、食事の回数は減らせると思います。
食事の回数、食べ物が口の中に入っている時間が少なければ、それに比例して、虫歯の発生の率は減ります。

1日の食事の回数を減らすこと(おやつなどの間食を極力減らす)事は、非常に効果があります。
また、あめやソフトキャンディのようなだらだら口の中に糖がとどまるものは、食事を取り続けていることと同じなので、これもなるべく避けます。

食事の量は関係ありませんので、1回あたりの食事の量を増やし、回数を減らすと必ず虫歯は減ります。

できることなら、食後すぐに、歯をみがきます。

2)その時間帯でも、口腔内のph自体を酸性に傾けにくくする
口の中にとどまりにくいものを食べます。単純にいえば、かむ回数が多いものです。かむ回数が多いと、食べ物の流れ自体が、歯をこすり、歯みがきをしながらものを食べているのと同じ作用があります。

また、よくかむことで、唾液の量も増え、phの戻りが早くなります。

また、短時間で、虫歯菌に代謝されやすい糖(ショ糖など)を含むものを少なくします。
糖が口腔内に少ない状態が、維持できていると、自然と虫歯菌は少なくなります。

寝ている時間は、口の中にプラーク(食べかすが残って、べたべたして歯に張り付いているもの)がなるべくない様にします。

そのために、寝る前は、必ず念入りに歯をみがきます。(歯のみがき方は、専門家に指導を受けてください)

青字の部分に気をつければ、虫歯の発生はかなり減らせるはずです。