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透析をしているが、抜歯は問題ないか?

透析をされている患者様の場合、問題になるのは

1)糖尿病などの基礎疾患があり、容易に感染を起こす。
抜歯などを行うと、口腔内の常在菌が一時的に血液中に入り、心内膜や腎臓、関節などに特異的に感染を起こすことが知られています。(病巣感染)
このため、抗生物質の予防的な投薬が必要になります。
通常は、ペニシリン系もしくは、セフェム系といった抗生物質を出します。

これはこれで、マニュアルどおりなのですが、口腔内の術後感染を起こした症例などには、上記の抗生剤は効いていないと思われることが少なからずあり、マクロライド系のものを出すと著効が見られることがあります。
肝臓での代謝されるため、腎臓への負担も少ない薬剤です。
ただ、副作用として腎不全の報告もあります。

2)へパリン(坑凝固剤)を使用しているため、透析当日当日の抜歯は避ける。
透析時に使用しているへパリンの効果が残っているため、止血しにくくなります。
抜歯などの観血的な処置は、透析の翌日が無難です。
これは、患者様からきちんと透析日を聞いておけばよいので、特に問題ないのですが、やはり事前に透析をしている医療機関様には、抜歯日だけでなく、予定している投薬内容、難易度など抜歯の情報は伝えておくべきだと思います。
やはり、他科の医療機関様と連携していくことが一番患者様の利益になります。

3)シャントを形成してある部位を確認する。
シャント(透析のために作られた、血管の吻合部、血だまりのような場所)側で、血圧を計らないようにします。大切なシャントに負担をかけないようにします。
手首式の血圧計では、シャントは圧迫しませんが、きちんと計測できません。