八王子にある歯医者さん 原田歯科医院

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ゆがんでいく歯科の世界

2010年の私立の歯科大学の入学者の定員割れが、先日報道されていました。
トータルで、1,900人程度の募集に対して、400名程度の欠員で1,500人ぐらいの入学者しかなかったとのことです。

大学協会では、歯科医師がワーキングプアな職種だと誤解(?)されていること、またそれに伴い、高い学費を払うことに対するためらいによるものだとの分析です。

非常に甘い分析ですが、実際はさまざまな思惑がからんでこのような事態になっています。

歯科医の過剰の問題は、以前からありましたが、一番今の歯科医師にとってきついのは、歯科にたいして保険の診療報酬の評価が異様に低いことです。

保険診療だけをまじめに行っていると、まちがいなく歯科医院はつぶれてしまいます。
馬車馬のように働いて、何とかなっている状態です。
実際、自由診療がないと、どうにもなりません。

歯科は単位時間に対する報酬は、外科の10分の1程度しかありません。このようなことが、歯科ではざらにあり、多くの現役の歯科医師は、将来に明るい展望は持っていません。

そのために、多くの歯科医師は、その子弟を歯科医師にすることをためらい、歯学部ではなく医学部に進学させたり、文系の専門職に進ませています。

私立の歯科大学の学費はとても高く、以前は、どうしても後継者が必要な歯科医師の子弟が入学者の多くの割合を占めていました。
現在は、それらの人たちはもう歯科医師にはならないのですから、その数が多くなればなるほど、入学者は減ってしまうのです。

結果として、大幅な定員割れにつながってきているわけです。

このことは、非常に危険な要素を含んでいます。それは、学費さえ出せればほとんど競争がなく歯学部には入れてしま可能性があるため、学力の担保ができないことや、その結果歯科医療の質が保てなくなることが、とても怖いことです。