八王子にある歯医者さん 原田歯科医院

ホーム 各種治療紹介 その他 - 薬を食べる人

薬を食べる人

先日お線香をあげに、実家に立ち寄ったときの話です。たまたま、母親が

「朝ごはんを食べてしまうと、薬が飲めなくなってしまうのよね。」「なぜ、のめなくなるの?」「飲む薬がいっぱい過ぎて、おなか一杯になってしまうので、朝ごはんを控えめにしているの。」「??」

このような会話があり、現在服用している薬の情報提供書を見せてもらいました。内服薬だけで、10種類近く、その他に塗り薬が数種類処方されていました。降圧剤や、高脂血症の薬からはじまり、痛み止め、かゆみ止めまで、28日分が処方されていました。

この処方の是非はともかく、素直な感覚として、「これじゃ、医療費はパンクするわ。」と思いました。このようなことは、内科に限ったことではなく、歯科でもよくあることです。よく誤解されるのは、「薬を出して、医者(歯医者)は儲けている。」ということですが、現在昔のような薬価差益は0に近いですし、処方箋の場合は、処方した薬の数が多いと、逆に処方箋料が低くなる場合があります。医療サイドも、儲けようと思って処方しているわけではなく(現実に利益になりません)、患者様の主訴や検査値に素直に対処して処方すると母親のようになってしまいます。

医療には「死なせないための医療」と「健やかに生きるための医療」があるように思います。「死なせないための医療」が最優先ではあるのでしょうが、結局人はいつか死んでしまいます。暴飲暴食、タバコすい放題、まったく運動しないような生活をしている方には、「死なせないための医療」が繰り返し行われ、結局死んでしまうのでしょが、これでいいのでしょうか?予防ができる可能性の高い疾患とそうでないものに対する医療の方向性が同じでよいのかなと思います。

歯科は、間違いなく予防できる可能性の高い疾患が多い科です。定期的に適切な検査、処置、指導行い、日ごろのケアが患者様に定着すれば、治療の頻度は必ずへります。「やりたい放題やって、荒れ放題になってから病院に来る」患者様が多くならないと、潰れてしまう歯科の保険制度の方向性はこのままでよいのでしょうか?治療ができなければ話になりませんが、「定期的に検診に来るが、あまり治療することがない」患者様が多い病院のほうが、貢献度は高いような気がします。

医療に限らず、税金などの使われ方も、「他人のお金」なのだからかもしれませんがその使い方に、民間や個人のように自腹を切るような真剣さが感じられないのは気のせいでしょうか?