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歯周病菌を知りたい!

現在、歯周病関連菌といわれている細菌には、次の6菌種が考えられています。

Aggregatibacter actinomycetemcomitans(A.a菌)
小さな、球形、非運動性、通性嫌気性(増殖するのに酸素を必要としないが、酸素があればそれなりに利用して生存できる菌)、グラム陰性の両端の丸い桿菌。
グラム陰性菌とは、大雑把に言ってヒトに対しては、病原性が高く、内毒素をもつ菌だと言えます。(細菌の細胞壁の構成の違いによるものです。)
若年性歯周炎の病巣からよく検出される。
ちなみに、A.a菌の名称は、2007年に変わっています。お気をつけください。

Porpyromonas ginngivaris(P.g菌)
黒色色素産出性バクテロイデス属に入り、偏性嫌気性(増殖するのに酸素を必要としないことと、大気中の酸素にさらされると死滅してしまう菌)、グラム陰性、非運動性桿菌です。
進行した成人性歯周炎、広汎性歯周炎から検出されます。歯肉の炎症の程度と、歯肉縁下プラークに占めるこの菌の比率との間に相関関係があることがわかっています。
歯周炎に罹患していない部位からは、ほとんど検出されません。

Prevoterlla intermedia(P.i菌)
前述のP.g菌と同じ属に入り、P.g菌とともに存在することが多い菌です。
歯肉炎、健康な歯肉を持つ人のおよそ半数に存在しています。

Tannerella forsythensis(T.f菌)
グラム陰性、非運動性、初期には球形を呈する嫌気性桿菌です。
この菌は、歯周組織の破壊の強い部位で、高率に検出されます。深在性で活動性の歯周炎の病巣でよく見られます。
難治性歯周炎の指標となる菌です。

Treponema dennticola(T.d菌)
ラセン菌(スピロヘータ)、グラム陰性、嫌気性菌です。
歯周炎の歯肉縁下プラークからよく検出されています。この菌は、歯周炎の活動性、重症度と関連しているとの報告があります。また、この菌が正常な免疫を抑制してしまい、歯周炎の治癒を妨害しているなどとの報告があります。また、治療された患者で、スピロヘータの割合が高いと再発率が高いとされています。

Fusobacterium nucleatum(F.n菌)
線状の長いグラム陰性嫌気性菌です。プラークの中では、体積的には大きな比率を占めます。ヒトの口腔内に常在し、紡錘形を呈しています。
この菌は、プラークの形成の中心菌で、その他の菌とともに凝集することで、バイオフィルムをいうぬめりの状態を形成し、歯の表面に付着するようになります。
また、糖分解能がなく、酪酸を発生し、悪臭を発生させます。

歯周病菌は、基本的にグラム陰性、嫌気性菌です。それらが、寄り集まり、バイオフィルムと言うぬめりを作り、外部からの攻撃に対する防御を行っています。そして、それぞれの菌がお互いに連絡を取り合い、宿主の弱ったときに活動を活発化し、増殖を加速させていきます。

通常は、増殖の際に強い炎症が起こりやすいのですが、スピロヘータなどにより、免疫の応答がかく乱されてしまうため強い炎症反応が起こりにくく、、生体がそれらの菌の増殖を抑えきれないため、歯の周囲組織が徐々に破壊されていきます。

また、嫌気性のため、酸素の少ない体内の深い部位でのほうが、生存に適しているため、血管を通して全身に広がる傾向があり、実際、血管内のプラーク、心内膜、関節、腎臓、子宮などさまざまな組織で歯周病菌が確認されています。