八王子にある歯医者さん 原田歯科医院

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歯を白くしたい。

「歯を白くしたい。」という患者様からのリクエストは年々高まっています。その際に、患者様が治療を断念する要因が大きく2つあるように思います。
1つは、費用(保険でできるか、自由診療か?)、もうひとつは自分の歯を削るかどうかです。

今回は、シンプルにその2点で場合分けをして説明していきたいと思います。

Ⅰ 保険を使用して、歯を削っても(最悪、抜歯しても)よい場合。

 これははっきり言って虫歯の治療です。歯全体を白くしたい場合に限れば、白いかぶせもの(クラウン)にしてしまうのが一番シンプルなやり方のように思います。保険クラウンの場合は、どうやっても前から5番目までの歯までしか白くかぶせることができませんし、途中で歯が抜けている部位などがあると、3番目の歯(糸切り歯、犬歯)までしか白くできないことがあります。この辺りは、保険で複雑なルールがあり、患者様には非常にわかりにくく納得できないことが多いようです。
また、白いクラウンにも2種類あり、HJK(プラスティックのみでつくられたクラウン)、HR(金属の裏打ちを持った外側のみプラスティックで前装されているクラウン)に分けられます。
HR、HJKともに硬いものをかんだり、強くかみしめたり、歯ぎしりをするとプラスティックの部分が割れてしまうことがあります。特に奥歯がない方は、非常にその頻度が高くなります。そのような場合は、再製するべきなのでしょうが、保険のルールで2年間再製が認められないため、事前にそのことをお話しておかないと、トラブルのもとになります。
そのような場合、自費で再治療していただくか、2年間放置もしくは応急的に仮歯で我慢していただくしかありません。
保険診療は、基本的に審美的な治療のために行われるものではない(保険が認めていません。)ので、(審美的な問題が、疾病でないかは議論のあるところですが、、)その辺のスタンスは患者様もあらかじめ了解しておいていただいたほうがよいと思います。
つまり、虫歯の治療の選択肢として、HR、HJKがあるということだと思います。

もう一つは、CR(口腔内で固めるプラステック)があります。これは、部位の制限はありませんが、クラウンなど外側性(かぶせるようなスタイル)の大きな欠損には適応がありません。小規模な欠損を埋めたり、ベニアといわれる、表面に張り付けるようなケースが適応となります。
CRは、口腔内での操作しないといけないことに由来する欠点を除けば、

①即日に治療が終わる。
②少し欠けても修理が簡単。(盛り足して詰めることもできる。)
③悪いところだけ、削ればよい。

などの利点があります。基本的に接着剤で張り付けますが、最近では金属やセラミックなどともよく接着するプライマー、ボンディングがありますので、かなり適応範囲が拡大しています。ただし、欠点としては

①汚れが付きやすく、カリエス(虫歯)、歯周炎のリスクが高い人には向かない。(これはとても大きな問題。)
②外側性(かぶせる形)の欠損は難しい。
③歯との継ぎ目の処理が修正しづらい。
④術者による技術レベルがはっきりでる。

などです。審美性に関しては、一般の患者様の場合で言えば、大半の方は「どこを治療したかわからない。」レベルだと思いますが、私たちプロフェッショナルから見るとそのようなケースでも「CRは難しい。」と思うことがあります。

Ⅱ 保険を使用して、歯を削りたくない場合。

WSD(歯ブラシによる歯の摩耗)や咬耗、変色歯などの場合がこれに相当すると思います。これらは、CR以外の選択肢はありません。特に変色歯の場合、ベニア修復はとても良いと思います。CRの場合は、経年的な変色が必ず起こるので、その点は注意が必要です。

Ⅲ 自費で、歯を削ってよい場合。

自費のクラウンは、大きく

①ハイブリッドジャケット冠
セラミックの粒子の中につなぎとしてレジン(プラステック)を1割ぐらい混ぜているもの。費用はセラミックのものより安価だが、経年的な変色が多少あり、強度も低い。当院では、エステニアがこれにあたります。。

②自費HR(ハイブリッドレジン前装冠)
金属の裏打ちをもち、見える部位はハイブリッドレジンで装飾しているもの。ブリッジなど連結する場合は、ハイブリッド単体では強度的に無理なのでこれを使用します。

②オールセラミック
当院では、強度の低いものから旧来のオールセラミック、Eマックス、ジルコニアがあります。
当院では、Eマックスをすすめています。Eマックスは、細かい色調を再現するのはやや難がありますが、強度など総合的には安心感のあるオールセラミックです。
Eマックスは少数歯欠損であれば、ブリッジも可能ですし、インプラントの上部構造としても評価が高いと思います。
多数歯欠損の場合は、ジルコニアになります。

現在CAD/CAMの技術が進み、機器の価格が下がってきており、今後一層の普及されてくると思われます。そのうち金属冠が、CAD/CAMによるセラミックに置き換わられる日は遠くないように思います。

④メタルボンド
金属の裏打ちをもち、見える部位はセラミックで装飾しているもの。以前はブリッジなど連結する場合は、これを使用していました。現在でも、費用や削除量、かみ合わせの問題がある場合は、よく使われています。以前は、継ぎ目の金属による変色が問題になりましたが、クラウンの継ぎ目の部分だけセラミックのみで仕上げるカラーレスメタルボンドなどもあり、これはこれで現在も充分存在価値があります。

Ⅳ 自費で、歯を削りたくない場合。

①ホワイトニング
ホワイトニングは、本来の歯にしか効果がありません。それは、ホワイトニング剤の過酸化水素がフリーラジカル化して無色化するのは有機物のみだからです。人工的なレジンやセラミックなどはホワイトニングの効果がありません。
加齢による変色や、治療した歯ではないけれども、歯を白くしたいという場合は歯を削らずにできるのでとても良いと思います。
ホワイトニングは、虫歯や歯周炎のリスクも下げます。(もともとこれらの治療の副産物としてホワイトニングが行われるようになった歴史があります。)

ホワイトニングにはご家庭で行うホームホワイトニングと歯科医院で1時間程度の処置時間で行うオフィスホワイトニングがあります。
ホームは、1日2時間程度最低2週間かけて、ゆっくりホワイトニングしていきます。
オフィスは短時間で明らかに歯が白くなるのでお勧めですが、ホーム、オフィスともに定期的に(半年から1年)ホワイトニングしていかないと白さを保てません。また、オフィスとホームを併用したデュアルホワイトニングが効果は長く維持できます。

②ラミネートベニア
ホワイトニングは、ホワイトニングは、本来の歯にしか効果がないことや、どのくらい白くなるかはコントロールできません。そのような場合は、歯の表面にセラミックの付け爪のようなものを作り、それを歯の表面に張り付けます。これがベニアです。上顎の前歯にはとても良いと思いますが、下顎ではベニアの場合継ぎ目が目立つことがあるので、オールセラミックによる修復か、ホワイトニングで対応するようになります。