八王子にある歯医者さん 原田歯科医院

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なるべく歯を削らない虫歯の治療法、CR充填

歯科では、先進の材料、技術の進歩はすざまじく、1年前はできなかったことが、今はできるということが結構あります。
ただし、それが患者様にいきわたるためには、保険適用にならないとだめなのですが、なかなか歯科に関しては、医療費削減の標的になりやすいため、適用せずに知らんぷりされてしまうか,適用されてもコストに見合った点数がつかないため、誰もやらないかどちらかになってしまいます。

以前は、虫歯になると虫歯になった部分を削り取るだけではなく、そこにつめる材料(ほとんど金属)がとれないように健康な部分を大きく削り、金属をはめ込む治療がほとんどでした。

そのような治療の場合、虫歯の部分と同じくらい健康な部分を削ることも当たり前にあります。
現在は、歯に対する接着技術が格段に高いため、さほど力のかからない部位であれば、当院では、虫歯の部位以外はほとんど削らずに、歯と同じ色あいの合成樹脂(コンポジットレジン)を充填するやり方で修復しています。

この治療法は、型をとって金属で修復する方法に比べ、

1)最小限の歯の切削ですむ
2)切削後、すぐに充填してしまうため、歯の神経に対して刺激を与える時間が短いため、不快事項が少ない
3)治療が1回ですむ
4)治療の痕跡が分かりにくく、審美的
5)個人的には、患者様に喜んでもらえるので好きな治療

などの利点がありますが、一方で

1)強い咬合力がかかる部位、大きな欠損に対しては、強度不足
この場合は、先進国では切削した部位をカメラでかたどりをして、その場でセラミックを削りだす機器(CAD/CAM)といったものが使用されますが、当然日本では、保険適応になっていません。
2)充填してまもなくはきれいだが、経年的に厚みのない部分が、加水分解を起こし壊れてくるので、少しずつ変色、破折が起こってくる
これを嫌がる歯科医は、実は多く、長期的に安定しているセラミックが好まれています。
ただ、コンポジットレジンでも、80-90%は、セラミックが含まれていています。
セラミックでの治療の場合は、虫歯の部分だけ削って充填する方法がありません。
3)湿潤した口腔内で充填を行うため、充填が難しい場合がある
4)術者の手技で、結果がかなり違う(これは、テクニック依存度の高い歯科では、全般的に言えることですが)
5)まともに行うとほぼ採算割れする保険点数
 これは、歯科医にとっては欠点ですが、患者様にとっては、支払額が少ないため、利点になります。治療をしている歯科医が、どこで採算割れを起こさないように治療をしているかで、予後が変わってきます。
当院などでは、あらゆる購入経路を調べ上げて、競合していただいて1円でも安いところに注文をかけたり、無駄を出さないための在庫管理の徹底、それでも追いつかないものは、器具、用具などに関しては自作してしまいます。
業者様からは、かなり嫌がられますが、仕方がありません。
知り合いの歯科医では、保険治療をあきらめ、自分で納得のいく充填を自費でやるところもちらほら出てきました。
6)コンポジットレジンの表面にカンジダ(口腔内に常在しやすいカビの一種)が付着しやすい。これは、表面構造がもろく経年的に粗造になってきたり、親水的な性状のためです。
エイズなどでは、免疫の低下により、カンジダなどが発生しやすいため、コンポジットレジン充填は避けるべきであるとされています。
基本的には、汚れがつきやすい材質なので、歯肉に接する部位などに充填すると炎症が起きやすくなります。

現段階では、このように欠点もありますが、物性などは、徐々に改良されてくるでしょう。あとは、なるべく歯を削らない治療を適正に評価してもらうしかありません。