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舌が白くなってきた、どうして?(舌苔について) その1

体調が悪いときに、舌を見ると白くなったり、黒くなったりすることがあります。これはどうしてでしょうか?

舌は、前方2/3の舌体部と後方1/3の舌根部に分けられます。
舌体部表面には、舌乳頭という味を感じるための細かい突起があります。
舌乳頭には、

1)角化して白く見える糸状乳頭
2)その間に点在する角化しない茸状乳頭
3)舌体部後方に逆V字型に並んでいる有郭乳頭
4)舌体部後方の側面にある葉状乳頭
の4種類があります。

この中で、角化して白く見える糸状乳頭は舌の中央部に存在し、じゅうたんのような構造をしているために、もともと口腔内の汚れや着色を取り込みやすくなっています。

ただし、通常は口の中の細菌のバランスが安定していて、抗菌物質である唾液の量が一定量出ていれば、糸状乳頭の状態は安定していて、特に肉眼的な変化はさほど起こりません。

ところが、抗生物質を服用したりすると、それによって感作される常在菌群が死滅、激減してしまいます。それに対して、真菌(カビ)、ウイルス、その他薬剤に耐性のある菌の数が増えてきます。

また、唾液の量が減ったり、口呼吸などにより、口腔内が乾燥してくると、食さなどの汚れが口の中に付着しやすくなると同時に、抗菌物質である唾液の存在の減少により、口腔内はあらゆる菌の繁殖に無防備になってしまいます。

舌だけではなく、虫歯、歯周炎などあらゆる口腔内の問題が起こりやすくなってきます。
それくらい、唾液の存在は口腔内の健康に大切なものです。

口腔内の細菌環境が劣悪になってくると、その防御反応として、糸状乳頭は角化傾向を強めたり、反応性に肥厚したり、細菌の死骸を取り込んだりして、肉眼的に白くなっていきます。
これがいわゆる舌苔(ぜったい)です。

舌苔は、それを取ろうとしてこすりすぎると、逆に角化傾向を強めてしまうので、軽く数回表面のぬめりをこする程度で充分です。
むしろ、原因は、
1)唾液量の減少、口腔内の乾燥
2)免疫能の低下
3)抗生剤や、唾液の減少を起こすような薬剤の服用

などで起こっていることがほとんどなので、それらの原因を取り除くことが先決です。

唾液の簡易的な計測法は、ガムテストと言うもので、10分間ガムをかんで、10ml以上唾液が採取できれば正常とするものです。これは、10ml単位のシリンダーまたは注射筒があれば、自宅でもかんたんにできます。
ご希望の方がいれば、注射筒でしたら提供できますので、ご相談ください。

口腔乾燥に関しては、その2でその具体的な対処法を紹介していきたいと思っています