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REOとは?

REOとは、(Ridge Expansion Osteotomy、和訳で言うと歯槽提拡大術?)幅がない骨にフィクスチャーを植え込む場合によく使われるテクニックです。

インプラント(人工歯根)は、おおよそ4ミリぐらいの径がありますが、インプラントを植え込む部位の骨の幅が、たとえば7ミリだと、4ミリのドリルでインプラントを埋める穴を形成してしまうと、残りの骨幅は、3ミリになってしまいます。

インプラントの周囲の骨の厚みが薄いと、骨に吸収が起こりやすくなり、それに伴い、歯肉などの軟組織の目減りが起こってきます。そのため、特に外側に2ミリ程度の骨の厚みが残っていることが、ひとつの基準になっています。

ところが、実際は、7ミリの骨の厚みがあるような方は、まれで、前歯の欠損の場合、4ミリ程度の方がほとんどです。

4ミリの骨に、4ミリのインプラントを埋入するためには、ドリルを使うと骨がなくなってしまいますので、1.6ミリ程度の穴を開けて、その穴をすこしづつネジのような道具で、押し広げていくやり方です。

骨は、硬いというイメージがありますが、海綿骨といわれる内部の骨の部分は、比較的密度が低く、結構簡単につぶれて、広がってくれます。

3ミリ以上骨の厚みがあれば、なんとか4ミリ程度のインプラントを植え込めるだけの穴を形成できます。

ただ、そういうぎりぎりの状態では、植え込んだインプラントの周囲に2ミリの骨の厚みは、確保できないので、前述したGBR (Guided Bone Regeneration 骨誘導再生療法)を行い人工的にインプラントの周囲に骨様の組織を作ってしまいます。

GBRをした場合は、骨補填材やメンブレンの分のボリュームが増えますし、REOは、基本的に骨をほとんどドリルで削っていないため、植え込んだインプラントのボリューム分骨が膨らんでしまいます。

そのように、インプラントを埋入した部位のボリュームが膨らんでしまうと、切開した歯肉を元の位置に戻すことができないため、はがした歯肉の内面の骨膜を切り歯肉が伸びるようにする切開を行います。(減張切開といいます。)

減張切開をすると、術後の痛みはさほどありませんが、結構腫れます。術後、1週間程度で、腫れは引いてきますが、あらかじめ患者様にそのことをお話しておきますが、不快症状であることは、間違いありません。

また、減張切開をすると数日後に顔の表面に出血斑(あざ)が現れることがあります。これは、減張切開をしたときにできる血腫が時間とともに、下方に落ちてくることによるものなので、数日で、消えてしまいます。

REOは、上顎の前歯には、ほとんど行いますが、骨幅はあるが、骨の密度が低い上顎の奥歯にもよく行います。

上顎の骨は、非常に柔らかく特に奥歯は、発泡スチロールのような硬さしかない場合があります。そのような場合、単純に穴を掘り、インプラントを埋入すると、しっかりと固定ができない場合が多いので、REOであらかじめ骨を押しつぶして、密度を高くし、インプラントのネジのかかりをよくすることで、初期の固定を良くします。

この場合は、骨が単純につぶれて、インプラントを埋入する穴が拡大できているので、骨のボリュームは増えませんので、減張切開をする必要はありません。

また、GBRをしなければ、インプラントに高さのあるキャップをかぶせ、頭だしをする1回法でオペをすることができます。
1回法では、はがした歯肉をぴったりと元の位置に戻さなくてもよいので縫合も楽ですし、頭だしのための2次手術も要らないので、患者様にとっても楽なやり方です。

REOは、基本的に柔らかい骨に適した術式ですが、下顎の場合、骨の表面の皮質骨といわれる硬い骨の厚みがあるため、本来は、REOは難しいのですが、REOをする前に、骨にスリット(深さのある溝)を掘っておくと骨が広がりやすくなり、REOでやりやすくなります。

このように、あらかじめ、REOを行う前に、骨にスリットを作っていくやり方は、スプリットクレストテクニックと呼ばれています。

REOやスプリットクレストは、ドリルをあまり使用しないため、特に骨の幅がない場合には、とても有効なテクニックです。