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サイナスリフトとは?

前述のソケットリフトの場合、3ミリ程度骨が足らない場合に行うとありましたが、更に骨がなく、骨の厚みが、5ミリ以下の場合があります。

ソケットリフトの場合は、通常のドリルを行い、上顎洞底の骨を骨折させることで、インプラントのはいるスペースをつくっていました。

このやり方は、上顎洞粘膜を直視できないやり方のため、3ミリぐらいの挙上であれば問題ないですが、それ以上になるとやはり直接、上顎洞をひらいて、じかに上顎洞粘膜を見ながら、剥離をおこない、粘膜の挙上を行ったほうが、確実ではあります。

このように、上顎の骨の側壁に穴を開け、そこから上顎洞粘膜を見ながら剥離し、インプラントを埋入するスペースを作る術式の事を、サイナスリフトといいます。

側壁からのサイナスリフトは、顎のふくらみがある割には、骨が薄い方にはやりやすい方法です。
顎のふくらみが少ない方は、ソケットリフトの変法のようなやり方のほうがよい場合があります。
ただし、この場合も、開洞して上顎洞粘膜を直視して行います。

側壁からのサイナスリフトは、インプラントがしっかり固定できる状態であれば、サイナスリフトと同時に、インプラントの埋入も1回で行えます。

じかに、上顎洞粘膜を直視できる安心感はありますが、ソケットリフトに比べ、侵襲がおおきく、治療期間も長くなるため、どうしてもソケットリフトで対応できない場合に行う術式です。

ソケットリフトと違い、骨補填材をかなり多量に入れますので、材料代がとてもかさむ手術になります。

トラブルとしては、ソケットリフト同様、上顎洞粘膜に穴を開けてしまい、それに気づかず吸収の遅い骨補填材を上顎洞に押し込んでしまうことにより、上顎洞炎を起こしてしまうことがあります。

術後、鼻を強くかんでしまったりすると、骨補填材がもれることがあるので、2,3日は、特に花粉症などの患者様は要注意です。
上顎洞に絡む処置をする場合は、CT撮影は必ず行うべきです。
行わないとオペ自体が、予知性が低く非常に危険です。通常のレントゲン撮影では、上顎洞の形態、粘膜の厚み、上顎洞内の病変が良く分かりません。

特に、サイナスリフトは、CTなしで行ってはいけません。通常のレントゲンでは、術前に得られる情報が少なすぎます。

特に、上顎洞に病変がある場合、ソケットリフトや、サイナスリフトなどの上顎洞粘膜をいじる手術は、基本的に禁忌です。