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原田歯科医院

スペシャルニーズ歯科(障がい者歯科)・歯科訪問診療

ゆりかごから墓場まで、安心してかかれる歯科医療を提供します

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曲がっていく顔

人間は、左右対称にできているという話は、よく聞きますが、実際は生まれたばかりのときはともかく、次第に左右が非対称になっていきます。

たとえば、歩く場合も、右か左のどちらかを先に出さないと歩き始められません。

通常は、こういった先に出すほうの足を、、利き足といいますが、どうしても先に出すほうの側は、体の振り(ねじれ)を自発的に起こさないといけないため、筋力がついてしまいます。
次に出る手足は、利き足側のねじれを、体の軸が、弾性で戻ろうとする動き(振り子の運動)が自然と出るため、さほど筋力がいりません。

咬む筋肉の場合も、同じことが起こっています。
ものを食べるときに、はじめにかみ始める側が、かみぐせのある側です。

たとえば、左が咬みぐせの方の場合、だんだん左の顎の筋が発達してきますが、右はさほど発達しません。

物を咬むときは、左の筋の張力が大きいため、本人は左右対称に咬んでいるつもりでも、顎は左に引っ張られながら、咬んでしまっています。

また、左の歯のほうが、すりへりが大きいため、左の側の顎の高さがなくなってきます。

このようなことが、長期間続くため、どうしても、顎の中心が咬みぐせ側にずれてきてしまいます。

たとえば、ご自分の顔を鏡で見てください。
ほうれい線(鼻翼から、左右に延びるシワ)は、左右どちらが深いでしょうか?

咬みぐせ側の顔の高さが、低くなるため、咬みぐせ側のほうれい線が深くなっているはずです。

咬みぐせが極端な方は、ぱっと見て分かるぐらい、顔の正中線が、咬みぐせ側に曲がっています。

かみぐせは、見た目の問題だけではありません。
咬みぐせ側の歯は、すりあわされて面と面がぴったりあってしまうため、ものをすりつぶす効率は上がりますが、逆にものを噛み切る効率は悪くなっています。(つまり、軟らかいものは食べやすいが、硬くて厚みがあるものは、噛み切るためにとても大きな力が要る)

ただ、実際は咬む効率の悪い硬い肉なども、かみぐせ側で咬もうとするため、このような場合とても大きな力が顎関節や、歯、筋にかかります。

また、筋が伸ばされることがが少ないため、常に収縮気味で、筋の緊張が強く、そのために関節の動きが悪くなっています。

こういった過剰な力の問題が、顎関節症を起こす温床になっています。

これは、咬む筋肉だけではなく、体全体にいえることだと思います。顎の場合は、筋力の強い側に問題が出やすいですが、ひざなど重力(体重)につぶされる関節の場合は、逆に筋力が強いほうが、トラブルは起こりにくいのでしょう。

顎の場合は、なるべくかみぐせをつけないことが、トラブルを回避する最良の方法です。
簡単な方法としては、一口ごとに、かみはじめを左右交互にしていくとだんだん左右均等になってくるようです。

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