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原田歯科医院

スペシャルニーズ歯科(障がい者歯科)・歯科訪問診療

ゆりかごから墓場まで、安心してかかれる歯科医療を提供します

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.障害者診療

なぜ、痛み止めは胃を荒らすのか?

歯科では、痛み止めと、抗菌剤は、頻度の高い薬剤です。 当然のことながら、口の中も体の一部ですので、内服する限りは、歯だけに効く痛み止め、抗菌剤などはありません。 内科で、処方されている薬と同じように、全身に効きます。 よく痛み止めを出すときに、この質問は良く聞かれます。 大半の方が、痛み止めの薬自体が、胃に直接触れることで、その刺激により胃が荒れるものだと思っている節があります。 現在、よく使われている痛み止めは ①非ステロイド系消炎鎮痛剤 ②オピオイド鎮痛剤 の2種類ですが、歯科で使用するのは、ほとんどが、①の非ステロイド系鎮痛剤です。 非ステロイド系鎮痛剤は、炎症や発熱を起こす原因物質であるプロスタグランジン(PG)を合成する酵素のシクロオキシゲナーゼ(COX)の働きを抑えることで、痛みや腫れを抑えます。 COXには COX-1  末梢に発生するCOX、胃粘膜の保護に働くPGなどをつくる生理的に存在するCOX COX-2  炎症を起こしている部位に特異的に発生するCOX COX-3  中枢に発生するCOX がありますが、通常の非ステロイド系鎮痛剤は、COX-1とCOX-2の両方を阻害してしまうので、 COX-1の生理的な作用である胃粘膜の保護作用の低下により、胃の不快症状が出てしまいます。 また、これらの薬剤は、一般的には、鎮痛効果が高く、処方しやすいのですが、インフルエンザ脳症、アスピリン喘息など致死的な副作用が起こることがまれにあります。 そのような事が心配な場合は、アセトアミノフェンを使用します。これは、おそらくCOX-3に作用しているため、前述した副作用が出にくいようです。 ただ、日本での問題は、推奨されている用量が、実際は少なすぎてあまり効いた感じがしないことにあることかと思います。 日本だと、1回量が500mg程度が上限として使っている感じがありますが、感覚的には、(自分で使用した感覚)では、1000mg程度だとかなり効いている実感があります。 1000mgだと、薬効はともかく、のみこむ量が、結構多くなります(たとえば、ボルタレン(強力な非ステロイド系鎮痛剤)は、1回量が25-50mg)ので、コンプライアンス(服用のしやすさ)はどうかなと思います。 ただ、妊婦さんなど、さまざまな方にも安心して使用できる鎮痛剤であることは間違いありません。

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