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原田歯科医院

スペシャルニーズ歯科(障がい者歯科)・歯科訪問診療

ゆりかごから墓場まで、安心してかかれる歯科医療を提供します

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初めての永久歯が、乳歯が抜けずに内側に生えてしまった場合どうするか?

通常、初めて大人の歯(永久歯)が生えてくるのは、下あごの前歯なのですが、よく乳歯が抜けずに、その内側(舌のある側)に永久歯が生えてしまうことがあります。
初めての生え変わりで、かつ目に付きやすい部位なので、「このままにしておくと、歯並びが悪くなってしまうのではないか?」と、心配になり診察を受けに来る方は少なくありません。
また、乳歯を抜いてほしいといってくる方もいます。乳歯が、永久歯を生えるのを、邪魔していると思われている方が、ほとんどです。本当に抜かないといけないのでしょうか?

実際、乳歯の歯の交換に関する役割は、
①永久歯が生えるための場所とり役(永久歯が生えるための幅や高さの確保)
②永久歯が生えるときのガイド役

が、重要になります。下あごの前歯の場合、ほとんどの場合、乳歯に対して顎サイズのほうが大きいためだいたい歯と歯の間がすいていることが多いのですが、こうなると乳歯の①の役割はあまりなく、②のガイド役が重要になります。

通常は、下あごの前歯の永久歯は、先行する乳歯の根の内側をつたって生えてくるのですが、永久歯のサイズが乳歯に比べて、格段に大きいため、生えるための顎のサイズがないと、より抵抗の少ない内側にはえる傾向があります。

つまり、乳歯が永久歯を内側に押し出しているわけではなく、永久歯は生えるスペースのある場所に生えているだけなのです。
乳歯の根は、永久歯の接触すると、自ら吸収を起こし、その吸収したスペースに永久歯を引き込んでいきます。永久歯が生えるための幅があれば、ほぼ真下から生えてくるものです。

生え変わりの遅い子供は、その分、顎の成長がすすみ、永久歯の生えるためのスペースが確保されていることが多いので、きれいに生え変わることが多いようです。

ただ、大切なのは、歯の位置は、生えた位置で決まるわけではなく、歯にかかる力のの釣り合いの取れた位置に向かって動いてしまうので、一旦内側に生えても、常に舌によって外側に押されているため、徐々に本来の外側の位置に向かって動いていきます。
それにつれて、先行する乳歯もぐらぐらしてきて、抜けてしまいます。その時点で、永久歯の並ぶ幅があれば、唇と舌の力の釣り合いの取れた本来の位置に並ぶようになります。

下あごの前歯の場合、先行する乳歯を抜くことは、若干外側に移動するスピードは速くなるかもしれませんが、内側に生えてしまった永久歯は、舌に押されて外側に動こうとしていますので、結局は抜いても抜かなくても結果は同じではないかと思います

正常な乳歯列:正面観

乳歯下顎

6歳ごろになると、顎の成長がすすみはと歯の間がすいてきます。その時点で、永久歯は、並ぶスペースがないと舌側に生えてきます。その後、舌に押されるため、本来の位置に向かい押し出されていきます。

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